ナマモノ(nmmn)ルール・マナーやめました

この記事は、《応援している相手に配慮したいという気持ちで”ナマモノルール・マナー”を重要視していた人間》が《”ナマモノルール・マナー”を行動の判断基準にすること》をやめた!というだけの内容です。

Ⅰ.はじめに

”ナマモノルール・マナー”の話って、「当たり前だから」みたいな風潮があって、意見交換とかもあまりされてきていないように感じます。

でも、”暗黙の了解”だから”正しい”、”常識”だから”正しい”、”当たり前”だから”正しい”とされることについて、それは本当に”正しい”のかな、と考える事って必要だと思うんですよね。

“当たり前”、"常識"、「これは考えるまでもない、おかしいと思う人が間違っている」という意味の様々な言葉を使って、他者の意見を封殺させようとしている場面は、残念なことにたびたび見られますよね。
しかし、歴史上、”先人”の時代では”当然の常識で適切とされていた行為”、それを裏付ける”根拠”も、今の時代では間違っていると認識されるものも多くあります。
何故、今の我々が過去の価値観を「間違っている」と言えるのか。
それは、過去から今に至るまでの間に、”当たり前”とされてきたものに対しても考えて疑問を持ったり、それは間違っていると主張してきた人たちがいるからです。

時代によって”適切”なものは変わります。それは自身の考えを発信し続けた人たちがいるからです。
私も、これを読んでいる貴方も、今ある”当たり前”が本当に”当たり前”で良いのかなと考え続けていく必要があるのではないでしょうか。

少なくとも私にとっては、「今、これが”当たり前”だからそれ以上考える・話す必要はない」とする私は好きじゃないので、これからも考えたいと思います。

今の私の考えの記録も兼ねて、また、今後の誰かの選択肢になればラッキー、という気持ちで『”ナマモノルール・マナー”を当たり前の基準』だと思っていた人が『”ナマモノルール・マナー”やめました』となった話を書こうと思ってます。

Ⅱ.”ナマモノルール・マナー”をやめた現在の、ファンとしての活動方針と内容

”ナマモノルール・マナー”やめました、という経緯に触れる前にこの内容について記載しておきますね。

私は日常的に下記の二点を心がけ、行動の基本方針としています。

・法律、利用するシステムの規約、権利者から提示されたガイドラインに沿った行動をする

・明文化された規則がない場合では、自身の道徳的基準、倫理的判断に基づき、あらゆる場面において個別に適切な行動を考えて決定する

※マナーとされているものも、それがその時々で適切なものかを考えてからそれを実行するかどうか決める必要があると思っています。

これを踏まえて、ファンとしての活動方針と内容について記述していきたいと思います。

1.【実在の人物についての考え】を公表する場合

①【実在の人物についての考え】を公表する理由

・私は「ここが良かった!」という話をしたいから。

・対象となる人物やその関係者、その人に興味を持った人など、その人の仕事や活動などについて誰かが調べた時に、一番最初に『”好意的な評価"』が検索結果に出てきたら私がうれしいので、そのために『”好意的な評価"』の数を増やしたいから。

※『”好意的な評価"』は各個人によって嬉しい内容、不快になる内容が異なります。しかし、『”好意的な評価"』を公表する/しない時で比べた場合、公表する方がメリットが大きいと判断しています。

②【実在の人物についての考え】として公表する内容

現在これらは①の理由から検索避けを一切していません。

・役者さんの仕事について、ここに感銘を受けた等の感想ツイート

・音楽アーティストさんの仕事について、ここに感銘を受けた等の感想ツイート

・実況者等の動画投稿者さんの映像作品について、ここに感銘を受けた等の感想ツイート

VTuberさんの活動内容(動画・配信・Twitter・ブログなど)について、ここに感銘を受けた等の感想ツイート

2.【実在の人物をモデルとした著作物】を公表する場合

①【実在の人物をモデルとした著作物】を公表する理由

・心動かされたものについて、自分の手で記録として残したいから。

・イラストは感想ツイートよりも拡散されやすいため、新たなファンの獲得に繋がる可能性が高く、実際にそうなったら私がうれしいから

②【実在の人物をモデルとした表現等】を公表するにあたっての方針と内容

●法律、公表する場所・使用するシステムの規約の遵守を最優先事項としています。

●所属事務所や団体、本人が、ガイドラインを提示していたり、「このようなものは良い、やめてほしい」など明言している場合は、最新のその内容に従っています。

●所属事務所や団体、本人が、ガイドラインを提示していない、また「このようなものは良い、やめてほしい」など明言していない場合は、自分がしたい表現内容に関連した判例の有無・内容を調べ、そのうえで自身の道徳・倫理に基づき個別に判断しています。

しかし、結果、難しいな!(※詳細はⅥにて)と思って、ファンアート制作の許可やガイドラインがある対象の作品だけ制作・公表しています。

●どの場合においても、モデルとした作品の制作についての許諾権・禁止権をもつ権利者からの指摘があった際はすぐに対応する予定であり、連絡先としてTwitterアカウントはDMを開放しています。

この四点を基準として下記のような活動をしています。

・実況者等の動画投稿者さんの映像作品から着想を得たイラストの制作、着想を得た映像作品のURLを記載したうえでのSNSへの投稿

VTuberさんの活動内容から着想を得たイラストの制作、着想を得た内容のURLを記載したうえでのSNSへの投稿

※作品・活動内容から着想を得たときは、獣耳の追加・衣装の変更・学生パロディー等もおこないます。

『新たなファンの獲得に繋がる可能性が高く、実際にそうなったら私がうれしい』という①の理由から、現在これらは検索避けを一切していません。

※舞台の感想イラスト等は一度描いたことがあるのですが、納得できなかったので公開しないまま、それ以来描いてすらいないです。

3.番外編:やったことないもの

①【実在の人物についての恋愛に関連した考え】の公表

やったことないですね。

②【実在の人物をモデルとした恋愛描写のある著作物】の公表

もし今後制作することがあれば、公開範囲を制限する形で投稿する、もしくは最初からネット上には投稿しない、アナログでも自室の外に出さないと思います。
でも、この内容の作品の制作予定は現時点でありません。

③【実在の人物についての、恋愛に関連した考えのうち性行為描写が含まれるもの】の公表、【実在の人物をモデルとした恋愛描写のある著作物のうち性行為描写が含まれるもの】の公表

未成年がアクセス可能な環境で、性行為描写が含まれるものについて私が公表することはありません。

Ⅲ."ナマモノルール・マナー"をやめて、Ⅱの方法を数か月間続けてみた結果

①権利者からの指摘

ツイート・イラスト共に権利者からのご指摘はいただいていません。

想定される質問についてまとめておきました。

Q.ツイートやイラストが検索等で発見されていないだけなのでは?

A.主にVTuberさんですが、相互フォローの関係にある権利者もいます。相互フォローの関係にあるということはつまり、相手のTLに私のツイート・作品が全て表示されているということです。
また、エゴサーチされている俳優さんやアーティストさんからも感想ツイートにご反応いただくことがあります。

Q.イラストが映像作品等で表現されているものから離れていないからなのでは?

A.前述の通り、着想を得た元の内容はありますが、獣耳の追加、衣装の変更も学生パロディーもおこないました。
また、私がモデルとさせていただいたVTuberさんからは、内容に関係なく毎回感想をいただいており、またRTなどをしていただいています。
相互フォローではない方からも同じようにしていただいています。
一部の方からは動画等で使用したいという連絡をいただいたこともあります。

実況者さんでもリスナーが描いた獣耳イラストを動画で紹介している人を見たことがあります。
またリスナーから作品を募集して動画に使用します、ということは以前からあるので、それについてもVTuberさんだけに限った話ではありません。

Q.VTuberさんと実況者等の動画投稿者さんは容姿の変更について扱いが違うのでは?

A.外見がキャラクター/アバターとしてのものだからVTuberさんはイラストでの改変に問題がない、という点から話をすると、顔を出して活動されている方もいますが、実際の容姿とは異なると思われる立ち絵を用いるなどしている実況者さんもいらっしゃいますね。
少なくともその部分では大きな違いはないように思います。
ですが、権利者から指摘を受けた場合はすぐに対応する予定です。

現実的な、ひととひととの関わり方の話をすると、VTuberさんの活動には実際の人間が関わっています。
VTuberさんにも実況者さんにも同じくらいの敬意をもって向き合いたいと私は考えています。

②権利者以外からの指摘

権利者以外のTwitterユーザーからの指摘も一切いただいていません。
感想はたまにあるくらいですね。

①②のことから、
●検索避けをしない
●獣耳の追加・衣装の変更・学生パロディーの作品
であっても、権利者から指摘されるとは限らないと分かりました。

これは、全ての場合において、一律で同様の結果が得られるという意味ではありません。

しかし、『検索避けをしていない』状態で『獣耳の追加・衣装の変更・学生パロディーの作品』を投稿した際に、『とある人物をモデルとした作品の制作についての許諾権・禁止権を有する権利者』の目に留まった場合に権利者からも、『他のTwitterユーザー』からも何らかの『指摘を受けない』という事例が現時点で存在するということは事実です。

Ⅳ."ナマモノルール・マナー"を重要視していた理由

最初に書きましたが、私は応援している相手に配慮したいという気持ちで”ナマモノルール・マナー”を重要視していました。

その理由は単純です。

元々はやおいジャンル(現在のBLジャンルにつながるもの)から始まっているわけですが、分野は違っても、"ナマモノルール・マナー"は実在の人物についての表現の先輩たちが大事にしているものだったからです。
配慮として機能しているシステムだと思ったからです。


私が最初に"ナマモノルール・マナー"について知ったのは、大好きな俳優さんができたときでした。
この人について、この人の仕事について、こういうところが良かった!という感想などをツイートをしたい。
でも、そういうことにもマナーとか界隈のルールみたいなのがあるのかな?
やるならちゃんと調べてからやらないと。
そう思って検索したのがきっかけでした。

私が読んだ記事はこれです。他にもあった気がしたのですが、三年もたったら思い出せないし見つからないものですね。

※記事にて取り上げている内容については、ぜひご自身で調べて判断してみてください。
当時の私のように、そうなんだ!と思うだけで自分の目で確認しないというのはその人にとって損です。
たとえば、某バンドについては私が最近読んだ記事を載せておきますが、ぜひ他にも調べてみてくださいね。



さて、先ほど紹介したブログ記事の内容を読んだ当時の私は自分なりに解釈しました。

①"ナマモノルール・マナー"とは、実在の人物、特に男性同士の恋愛に関連した考えや著作物は"隠れる"必要がある、ということについて説明したものとされている。

②実在の人物についての考えや著作物の公開は配慮が必要である。

③"隠れる"必要がある理由は、同性愛者だと思われたと知ったら相手が不快になるから。

④そもそも"腐女子"は隠れないといけないから。

⑤もし権利者に見つかったら"ジャンルが壊滅"する。

なるほど。
そういう理由から検索避けとして伏せ字を使う、本人がTwitterをやっている場合は相手をブロックするなどして"隠れる"。
この人たちのやりたいことと私のやりたいことは違うけれど、これを基盤にしたやり方にしよう。
同性愛者だと思われたら不快になるから、とか理由・前提にひっかかるところはあるけど、"実在の人物"についての表現の先輩たちが書いてるんだから"正しい"し、厳しい方が安心だ。

そんな風に思ったことを覚えています。
つまり、"ナマモノルール・マナー"の適用範囲を拡大して活用しようと思ったんですよね。

他の人の規範を取り入れて満足して、ちゃんと自分の頭で考えなかった私の馬鹿!※

あと同年にこういう記事もあったのに、ちゃんと調べて比較して考えなかった私の馬鹿!

実在創作(ナマモノ)同人誌は本当に危険なのか?

取り乱しました。

当時の、ルール・マナーはちゃんと調べます!という真面目系優等生のつもりで、『人から教えてもらった"当たり前"について自分では何も考えずにただ納得する』だけの自分、今思うとめちゃくちゃ恥ずかしいんですよね。

恥ずかしいと思うようになったのは、道徳発達理論的な成長が見られたからだと信じたいです。

※当時の私が参考にした記事を書かれた方は、『自身の意見』『代表的なもの』としており、明文化されたルールとしての紹介の記事ではなかったです。
それにも関わらず、当然のルール・マナー、自身の規範として取り込んだ当時の私が馬鹿だというだけです。

今色々考えられるようになったのはその記事を書いた人たちのおかげでもあるのは事実であり、感謝しています。

Ⅴ."ナマモノルール・マナー"をやめた理由

《”ナマモノルール・マナー”を行動の判断基準にすること》をやめるに至ったのは、私が"ナマモノルール・マナー"を守って"隠れる"理由や前提に疑問が生まれたからです。

それでも、なんとか"ナマモノルール・マナー"の正当性を証明しようと思ったけれど、結局私は納得できませんでした。

とりあえず、私の中に生じた疑問を書いておきますね。
大混乱していたときのことを思い出しながら書くので雑です。

①"ナマモノルール・マナー"とは、実在の人物、特に男性同士の恋愛に関連した考えや著作物は"隠れる"必要がある、ということについて説明したものとされている。

そもそもナマモノって?実在の人物って?
私生活でのその人と、業務中に客に見せている部分は違うところもある訳で、全部を一緒にして考えていいの?
私生活といったら、Twitterで拡散されているツイートでは、「こういう二人がいた!」という完全に私人について述べたものもあるけれど、それの扱いは?

それに"隠れる"ために、相手の名前を伏せ字にするのは本当に相手のための配慮なの?
名前を伏せ字にされてるの見たら不快になることはない?

伏せ字にしたいのは、単に私が見られたくないから、というだけでは?

それとも、"ナマモノルール・マナー"を守っている様子を"周り"に見せたいだけなのでは?

②実在の人物についての考えや著作物の公開は配慮が必要である。

私もそう思う。
でもそれはルールとして一律に適用できるもの?
嬉しいことも嫌なことも、ひとりひとり違うものではないの?
著作権も肖像権とか、駄目だよってなるところはそれぞれ対象となる人物次第なのでは?

③"隠れる"必要がある理由は、同性愛者だと思われたと知ったら相手が不快になるから。

その相手は同性愛者だと思われると何故不快になると、本人以外が決めつけてるの?
私が勝手にそう思いたいだけなのでは?

④そもそも"腐女子"は隠れないといけないから。

性別の組み合わせの違いだけで、同じことをやっている人は"隠れていない"現状があるのに?
男性同士の恋愛創作を楽しむ女性だけ隠れるべき、ってどういう理由から?

⑤もし権利者に見つかったら"ジャンルが壊滅"する。

権利者に見つかって禁止されたらそれは元から駄目だったのでは…?
授業中にお弁当を食べている人が見つかって、授業中の食事禁止!って先生に言われたら、言われてなかっただけで元から駄目なことだったのでは?
それと同じなのでは?

自分が正しいと信じていた"ナマモノルール・マナー"について、このような感じで色んな疑問が浮かんできました。
"ナマモノルール・マナー"の正しさを証明したくて数ヶ月かけて頑張ったけど、私には無理でした。

そして、最終的に『最初のきっかけは相手へ配慮したいという気持ちだったけれど、いつのまにか自分が見られたくないという理由で行動していたんじゃないか?自分が見られたくないという気持ちを相手のため、と言ってごまかしていたのでは?』と思うようになりました。

そこからまた数ヶ月かけて色々考えた結果が、Ⅱのように、やりたい行動についてそれぞれの活動方針を決めて、それらをもとに権利者ごとのやり方を考えることでした。

この考えが具体的になったのは、大好きなVTuberさんと相互フォローの関係になったことがきっかけだと思います。

自分の行動が全部見られているものだと理解すれば、自分がどうするのが適切なのかを常に考える必要があります。
良いきっかけをいただいたと思っています。

Ⅵ.現在の"ナマモノルール・マナー"に関する環境についての私の認識

これからの記述は、現状こうなのでは?という私の認識を示したものです。

良い悪いを判断したものではありません。

1.現状、相手から隠れたい人が隠れられる環境ではない

①現状、公式側は検索して認識している可能性が非常に高い

もしかしたら昔からそうだったのかもしれませんが、いわゆる公式側の検索能力は非常に高いです。
カタカナ一文字でも、やろうと思えばエゴサーチは可能だという話を伺ったこともあります。

伏せ字による検索避けは『簡単には調べられないようにしています』という姿勢を見せているだけで、実態としては『これを見つけても、見なかったことにしてほしい』という、権利者への無言の要求もあるのかなと、かつて伏せ字による検索避けをしていた私は思いますが、どうでしょうか?

すでに認識されているという前提で、そのうえで自分はどう発言(ツイート)すべきなのかというところを考える必要がある時期なのではないでしょうか。

②"ナマモノルール・マナー"を知らない人たちがいる社会である。

私は行ったことがないのですが、コミックマーケットでも"ナマモノ"ジャンルの同人誌があるそうです。
恐らくこの場合は、男性芸能人等の同性愛作品としての"ナマモノ"のことだと思います。

コミックマーケットなどのイベントは、同じものが好きな人が来るような印象がありますが、参加しようと思ったら誰でも参加できるし、最近はテレビ等の取材も多い、かなりオープンな場になってきている印象です。

そのため、"ナマモノルール・マナー"が"当たり前"と思う=同人誌のモデルとなった人物から同人誌の存在は隠すべきである、と認識している人以外でも、同人誌は入手が可能です。

誰でもアクセス可能なオープンな場での活動その考えがないと、権利者側から「こういうのがあるんですね」という話が出てきたときに、戸惑ってしまう人も多いと思います。

実際、自身がモデルとなったBL同人誌※についてツイートした芸能人等に「そういうのは隠すべきです」というリプライをするユーザーはそれなりに見かけます。

でも、何故「そういうのは隠すべき」なのかを説明している方はあまり見かけません。
「そういうのは隠すべき」というのが"当たり前"だと認識しているから、なのでしょうか?

そこについては分かりませんが、オープンな場での活動をする際は「そういうのは隠すべき」という考えがあることを知らない人もいる中で活動していると認識することは必要なのではないでしょうか。
分かっている人も多いと思いますが、リプライを送るユーザーを見る限りはそういう認識ではない方もいるように感じました。

※本人をモデルとした作品のうち、性行為描写のあるものを本人に対して送る行為は理解できません。
好意?悪意?嫌がらせ?意図が分かりません。

※未成年者に対して、本人をモデルとした作品のうち、性行為描写のあるものを送る行為には断固反対します。
成人向けが買える大人が、子供に対して何をやってるんだという話です。

③現状、公開範囲を限定するクローズドな方法をとっても外部への晒し行為が行われている。

先日、pictBLand運営事務局からこのようなお知らせがありました。

先ほどの話にも重なる部分がありますが、恐らく嫌がらせ目的で、"ナマモノ"ジャンルの作品が晒し・転載被害を受けているそうです。

気になって調べてみると、フォロー限定、相互フォロー限定にしていても晒されていたという話もありました。

pictBLandは利用規約に同意した人が使用するSNSです。
その中でも更に公開範囲を限定して、クローズドな環境で活動するということは、限定された範囲にしか見せるつもりはないという意思表示だと私は思います。

たまに、晒される人の危機管理がなっていない、晒される人が悪い、という主張をしている人がいますが、本当にそうでしょうか?

少なくともpictBLand運営事務局は転載行為には法的措置の意向を示しています。
これ、"ナマモノルール・マナー"として実在の男性の同性愛作品を愛好してpictBLandを利用している人は拡散等の協力をして、晒し・転載をする人は法的措置の対象となる、という認識を広めることも大事なのではないでしょうか。

2."ナマモノルール・マナー"の適用範囲が拡大している

今までの章を読めば私がやっていたことと同様のことだとお思いになるかもしれません。
ただ、私は個人の方針としての適用範囲の拡大でした。

しかし、現状、「この行為・Twitterユーザーは"ナマモノルール・マナー"に違反している」として引用RT、もしくはスクリーンショット画像付のツイートをしているTwitterユーザーがいます。
その行為によって、引用元のTwitterユーザーを、自身のフォロワーの非難・批判・中傷の対象にする、つまりネット炎上につながりかけていることがたびたび見られます。

たとえば、権利者からの許可があり、会場の規約を守っている状態で動画投稿者のコスプレをしているユーザーに、「コスプレは鍵アカで」という引用RTをしているユーザーがいました。
これが大規模な炎上被害にならなかったのは、引用元のユーザーが、「権利者のガイドラインに従っている、また、会場の規約も守っている」とツイートしたからだと推測しています。

私がⅡの方針にて、『ガイドライン等がない人についての創作は色々考えたら難しかった』と記載したのはこういうところです。
ガイドライン・規約に従っているから問題がない、ということを示すことができます。
それが無いもので活動するのは、権利者以外のユーザー、特に『"ナマモノルール・マナー"を守らない人はおかしいと思っている』であろうTwitterユーザーへの対応が難しいと感じました。
何故かというと、『"ナマモノルール・マナー"の適用範囲が拡大しているから』です。
つまり、人によりますが、表現について最低限許される範囲が狭くなっているということです。
これらの"ナマモノルール・マナー"の適用範囲の拡大は私が見ている限り、実況者さんや歌い手さんについて継続的にツイートしているTwitterユーザーの中で多いように感じます。

その中では「実在の人物の話題は"ナマモノ"だから伏せ字で検索避けしてください」という内容のツイートもたびたび見かけます。
私が見たのは好きな実況者さんは?と聞かれたユーザーが名前を答えているだけでした。

※私もかつてはやってはいたけど、ルールやマナーとして他者に普及できるものだと思ったことはありません。

そこまでいくと、あまり言いたくはありませんが形骸化してしまっているというか、『とりあえず実在の人物の名前は伏せよう、それが"ナマモノルール・マナー"だから』という感じになっているように思います。

個人的には、この方向性に進むメリットを感じないどころか、デメリットの方が大きいと思っています。
現時点でも炎上が身近にあるのに、許容されるだろうという範囲が狭まれば、更に、誰でも炎上させられる可能性が高まることでしょう。

"ナマモノルール・マナー"を大切にするなら"ナマモノルール・マナー"の適用範囲が拡大することと、ネット炎上が起こる可能性が高くなることについて、考える必要があるのではないでしょうか。

3.今後ルール・マナーとして呼び掛けられる可能性があると予想していること

私はツイートにしろイラストにしろ、権利者にも権利者以外のTwitterユーザーからも指摘を受けたことはないとお話ししました。
では、逆に「そういうツイートはだめです」と言われるものは何か、というのも色々見てました。
調べ方もまちまちなので正確な情報ではないですが、そういう事例を目撃した、としてのみ記載します。
一応補足しておくと、私が見たのは全て伏せ字を使用してツイートしているものでした。

この指摘されている点について、今後、ルール・マナーとして呼び掛けられる可能性があるなあと予想しています。

①男性の二人組についてツイートしているユーザーに対して、「これだから腐女子は」。

腐女子というのは一般に、男性同士の恋愛創作を愛好する女性のことです。

私が見たのは男性の二人組の友情についての好意的なツイートをRTした直後のツイートでした。

私としては、そのツイートからは仲の良い友達だ、という印象しか伝わってこなかったので不思議な指摘だなあと思いました。

また、もし、そのツイートをした人が男性同士の恋愛創作を愛好していたとしても、それを理由に非難するのも変な話です。
趣味嗜好による抑圧や差別はまだあるらしいのでその関係かもしれないと思っています。

しかし、今の"ナマモノルール・マナー"の適用範囲の拡大を見ていると、『BL妄想をしているように他の人から見えた時点で駄目だから、二人組の話はしては駄目』みたいなところにまでいきつく可能性があることは私には否定しきれないです。

②男性に「可愛い」と言っているユーザーに対して、「それは失礼なので駄目です」。

私はインターネット歴10年未満なのですが、始めた頃でも『女性が男性に「可愛い」と言うのは侮辱だ』という風潮はあったんですよね。

あと、それを言う人は『腐女子』だ、みたいな決めつけもあったと思います。

現代社会…というか少なくとも今の私の周辺環境の価値観だと別にそんなことは無いし、可愛いと言われても喜ぶ男性もいるので、女性が男性に「可愛い」と言う行為全てを侮辱だというのは私には古い価値観だと感じています。

…感じていたのですが、まだあるんですね。
個人的に驚いたのは、男性が同じグループ内の男性に「可愛い」と言っていることについても非難している人がいたことですね。

男性に「可愛い」という行為を何故失礼な行為だと思ったかを説明しているツイートは見つかりませんでしたが、前の項目の、腐女子非難に似たものを感じています。

男性に対して、"そういう"、愛玩対象を見るような目を向けてはならない、というか。

これについても、『本人以外でも失礼だと感じる人がいる言葉を使っては駄目』みたいなところにまでいきつく、主観的に言えば、"後退する"可能性は否定しきれないです。


ただ不思議なのは、①②の指摘をしていたユーザーは誰に対してか特定できる形で悪口をツイートしているユーザーに対しては、注意していないんですよね。
私には誹謗中傷の方がよほど失礼なのでは?と思うので、主張が一貫していないように感じました。

※私はここまでの話について一切の証拠を示していないため、信用する必要はありません。

Ⅶ.まとめ

"ナマモノルール・マナー"を行動の判断基準にするのをやめて、自分なりの方針でそれぞれに対応しています、という話をするのに、こんなに長くなってしまいました。
文章もだし、書いている期間もですよ。
最初の記事が自己欺瞞にあふれていて恥ずかしくなったので、新しく何か書くかと思い6月から書いては消してを繰り返していました。
しかし、ちょうど、8月くらいでしょうか。
急にPV数が増えたんですよね。
驚いて色々調べてたら、2019年7月29日にWikipediaの『ナマモノ』のページが大幅に変更されていました。
そこから8月中は”編集合戦”と呼ばれる状態となっていたようです。

URLは該当ページの編集履歴です。

Wikipediaには記事編集において、中立的な観点、検証可能性、独自研究は載せないという三つの方針があります。また、編集する人たちの中で意見の相違があった場合にも合意の形成、論争の解決が推奨されていますが、編集の履歴を見るとノート等でのやりとりもほとんどなく他者の編集の取り消し、差し戻しが繰り返されています。

どんな人でも共通認識を持てるような、また明確な根拠があるものであれば合意形成も可能であるため編集合戦は起こりにくいと言えます。

"ナマモノ"には統一された明確な定義はない、つまり、ナマモノについては誰が考えてもこういうものだと断定できる完全に共通した定義はないから、こういうことが起きたんだなあと思いました。

でも、こういうことがあって多くの人が気になっている時期ならより丁寧に、より早くと思っていたんですが、全然書けなくて悩みました。
ここまで読んだ方はすごいです。ありがとうございます。

最後に言いたいこととしては、"ナマモノルール・マナー"を私が何故最初に参考にしたかといったら、有名人についての想像や創作について熱心に考えていると感じたから、というのがやっぱりあると思うんです。
でもそのときから社会が変わったとも思います。
異性愛者以外もいるのが"当たり前"になってきたし、コミックマーケットはテレビで全国放送されてるし、可愛いと言われて喜ぶ男性もいるし、原作で同性カップルが出てくる作品もあるし。
私は有名人の恋愛創作についてはほとんど分からないので、そのジャンルの人に任せる形になっちゃうのが申し訳ないのですが、大事な"ルール・マナー"なら時代に合わせて考えていく必要があるのではないですか?

もし、"ナマモノルール・マナー"を自身の行動基準には適さないと思ったら、私がやっているように自分で活動方針をたてていくのも良いんじゃないかなあとも思います。

私は今後自身の活動方針を、相手と時代に合わせてアップデートしていくくらいなのでここに何か書く機会はもうほとんどないでしょう。

自分で活動方針をたてるという選択肢があることが、それが必要な誰かに届いたらいいなと願っています。

それでは。



あ、拡散したいときはスクリーンショットじゃなくてURLでお願いします。
あと誤字とかがあったらまた帰ってきます。

nmmn以下略②肖像権について学んだこと

実在の人間が関連するジャンルに数年前から片足つっこんでおりますが、そのときは創作という点ではあまりする機会がありませんでした。

今後は以前よりファンアートを描く機会が増えるだろうな、と思い、ルールやマナーを勉強している最中であります。



今回はよく聞く《肖像権》について調べてきたのでそのお話をしたいと思います。
と言っても専門的に教育を受けた訳では無いので、間違い等ありましたらご教授ください。

肖像権とは簡単に言うと、私生活での姿を写真や映像を勝手に撮られない、公開されない、利用されないことを主張できる権利です。

では肖像権の侵害とは何か、というと個人の姿をありのまま記録もしくは公表することです。
つまり勝手に写真やビデオ撮影したり、撮影したものを勝手に公表することが侵害になります。

友人同士で写真を撮ったところ、撮影した友人が許可なくネット上にアップしたなどの問題は残念ながらいまだに聞くことがありますね。

ここでたとえばの話です。
とある有名人が好きなMさんがいました。
その有名人のイラストを描き自身のSNSで公開しました。
これは肖像権の侵害となるでしょうか。

肖像権のポイントは《ありのまま》かどうかです。
先ほどの写真という点では、実在の人物をそのまま写し取ったものですので肖像権の侵害になりますが、イラスト・似顔絵は作者の技術、主観的な捉え方が作用するため、ありのまま取得した相手の姿を公開したとはなりません。
そのためこの場合は侵害にはあてはまらないのです。

Mさんが写真レベルの描写が可能でしたら話は違うそうですが。


さて、他者のイラスト・似顔絵は基本的には肖像権の侵害にはならないというわけですが、だからといって他の権利すべてを侵害しない訳ではありません。

その表現方法によっては相手の名誉を傷つけることになったり、プライバシーを侵害してしまうことになったりする恐れがあります。

たとえば、これは有名な事例でもありますが、モデルとなったであろう人が明らかで、その人を馬鹿にするような、またその人にとって不利益が生じるであろう表現がされた場合、名誉毀損となることもあるというわけです。


【まとめ】

・肖像権のポイントは『ありのまま』かどうか
・イラストなど作者の技術、主観的な捉え方が作用する方法は肖像権の侵害とはならない
・表現した内容によっては名誉毀損など、他の権利を侵害する恐れがある


【おまけ~表現の自由~】

表現の自由というものもありますが、その権利を振り回して他の人の権利を侵害してはならないのは当然ですね。

ビラ※の事例が分かりやすいかもしれませんね。
(※宣伝のために配られたり貼られたりする紙片。チラシ、フライヤーなど。)

『ビラ』という表現方法の自由は保障されています。
しかし、他の人の家とか工作物など、ところ構わず貼られたら困りますよね。
これは他の人の財産権や管理権等を侵害しているとなり、『他人の家、工作物に勝手にビラを貼ること』は規制されます。

つまり、表現すること自体は自由ですが、その表現行為の内容※・場所・手段が、他者の権利を侵害する場合は規制されるということです(※私人つまり一般人の名誉やプライバシーを傷つけるものなど)。


表現の自由というものはそれを掲げれば何でも許される、なんて魔法のアイテムではありません。
元々の成り立ちからすれば政府の権力に対しての一般人の権利であって、免罪符でも他人を殴る棒でもないのです。

何のための自由、権利なのか。
よく考えながら行使するということを肝に銘じておきたいです。


【あとがき】

先日のブログでも書いた通り、基本的には自分のいる集団のルールを守れば良いわけですが、根本的に日本社会という集団にいる前提があるので、そのような点も当然意識して勉強しなくてはならない点ですね。

とはいえ、一番大切なのは誰かをモデルとしたときにその相手への敬意を忘れないことではないでしょうかね。


お付き合いいただきありがとうございました。

nmmnのルールについて思うこと

今の私が一番関心があること。
それは伏せていうところのnmmnジャンルにおけるルールについてです。

というのも、最近実況者さんやVtuberさんに関してのTwitterアカウントをつくることにしたので、界隈におけるマナーとそれぞれの方のルールを把握しようと思い、色々と勉強しておりまして、そこで気になるなあと思うことがあったのです。
今日はそれについて書いていきたいと思います。

まず、先に自分の考えを述べてしまいますと、nmmnに限らず、ジャンルという大枠のファンの行動にルールはありません。

何故ならルールとは、集団の中で規定された基準だからです。
集団の秩序を維持する目的で、基準を示すから守ってね、というものをその集団における適切な権限を持つ人がつくっています。

ファンは同じ作品や人物が好きという共通点があるものの、すべてにあてはまる基準を示すにふさわしい権限を持つ特定の人物がいません。
故にルールはないのです。

たとえばゲームで考えるとどうでしょうか。
ゲームというジャンルのファン、この大きな枠の中に作品ごとのファンの枠が作品の数だけある状態です。
それぞれの運営などの権利者から、作品ごとやその権利の範囲内のゲームのファンに対して、ファンアートなどはこうしてくださいと言ったルールが与えられることはありますが、全世界のありとあらゆるゲームのファン全員に課せられた共通のルールはありません。

nmmnではどうでしょうか。

好きな相手が役者や実況者といった職業上の共通項があるジャンルです。
実況者さんであれば、実況者さんのファンという大きいくくりがあり、その中に各実況者さんのファンがいるという感じです。

たとえば相手がアイドルだとします。
Aさんのファンクラブに入っている人にはAさんのファンクラブ会員としてのルールがありますが、それはAさんのファンクラブ会員でない人にも適用されるルールではない、という点で考えると分かりやすいのではないかなと思います。

ジャンル全体でのルールはないとしても、各自の公式とされる方からルールの提示があればそれに従う。
それだけのお話です。

同じ枠の中にいるけど、この集団にはこの集団のルールが、あっちの集団にはあっちの集団のルールが、それぞれあるだけです。
別の集団のルールを適用している人がいたら注意する必要があると思いますが、自分の集団のルールを守っていれば最低限問題はありません。
勿論使用するサイトやSNSの規約に従うことも重要ですが。



いやいやnmmnは実在の人物が大いに絡んでくる訳だから皆がルールを作ってきたんだよとお思いかもしれません。
ですが、それは少なくとも集団のルールではなく、どちらかと言えばマナーではないでしょうか。
私はマナーとは相手への敬意を伝えるためにあるものだと考えています。
人間関係を円滑にすることができる作用もありますが、私はあなたのことを大切にしたいですという思いの表現であることが一番大切なのではないでしょうか。

つまり、nmmnジャンルで活動されてきた方々が良いかたちを模索してきた結果が今の界隈にあるマナーです。
そして、その良いかたちというのは今後も常に皆がそれぞれ考え続ける必要があるものだと思います。


しかし、難しいことがあります。

根本的な話をしますが、ルールを守ること、マナーを考えることは義務ではありません。
集団の秩序を維持するため、すれ違いを防ぐためには大切なことかもしれませんが、それをやらないという選択も可能でしょう。

最終的には各人のモラル、倫理観の問題となっていきます。
私の倫理観としては、好きな人、好きな作品をつくってくれる人たちに対する敬意を持った行動をしたい、というところですね。
ここに注意して活動していきたいと思います。


実を言うとこれはTwitterアカウント開設に伴う決意表明のようなものでした。
すべて個人の考えですので、こういう意見もあるのだなあと思ってください。


おまけ

・ルールについて指摘するのであれば、ルールを定めた方々に問い合わせるのはどうでしょう。それによって集団の改善につながるかもしれません。

・マナーについてはこうしたら良いんじゃないかなと提案するのは有りだと思います。それを強制しなければ。

・個人的に思うマナーとか、関連してそうな肖像権とかを勉強したお話は今度します。したいですね。しないかもしれません。